おつかれさまでございます

元葬儀屋の語る、葬儀後と漫画とアニメと転職と通販と

手元供養ってなんじゃらほいっ

たぶん・・・ご供養のきもちがあれば

 

それがすでに手元供養だと思うんですけど・・・・

 

おそらく世間的には、お位牌とかを形があるものに

手を合わせたり、分骨したりして毎日一緒だよ、みたいなことを指すのでしょう

 

 

最近はTHE・位牌でない形のものも多くありますし

 

クリスタルとか、天然石とか、色々ね

分骨したお骨を収納する位牌とかもだいぶ種類増えましたよね

 

 

 

わたしは父の位牌は紫檀のものです

塗位牌でなくて、これだけは用意してくれた親戚に感謝

 

塗位牌もいいと思います

塗位牌って、よく見る、金と黒のやつですね

 

ただ、経年劣化で金が剥げたり、手入れのつもりが漆をはがしてしまったり

塗位牌は手がかかる気がする

 

紫檀の位牌はざくざく拭きます

 

わたしは習慣的に白手袋で拭いてしまうんですけど・・・

仕事のときの余りがまだ手元にたくさんあるので、白手袋

 

割とお勧め

指を細かいところまで突っ込めるし、そのまま洗えるし

 

仏壇用のフサフサの埃取りよりずっと綺麗になります

 

あとは、来年やっと手配するつもりなのが、

自分の子供の位牌

 

25年経過して、やっと用意できる気持ちになれました・・・

 

そう、位牌って、手を合わせることで故人を身近に感じたり

思いを馳せたりもできるけど

 

そこにあることで悲しい思いから逃れられないという存在でもあると思う

 

 

見るだけで悲しくなる、涙がでるってこともあるし

これは、小さなお子さまを亡くされたご家族に見られることが多い感情かもしれない

 

 

とても受け入れられないという時に、断じて、無理に用意させてダメ

 

 

胎児だったりすると白木位牌もないことが多い(通夜・葬式のときに作るやつ)

 

 

だから、刻む戒名もないわけです

 

 

そこでなんですが・・・

 

 

 

わたしは戒名も要らない派です、個人的に

 

 

だって、元々は、位の高い名前ってお金で買うものじゃないし・・・

仏教にどのくらい信心したかってことだったし・・・・

 

 

 

死んでまでカースト社会にいたくないんだわ!正直さ!!

 

 

死後の世界はわかりませんよ・・・?

でもさ・・・別に庶民でいいじゃんね・・・・?

 

 

戒名がないと成仏できないとかたまに言う方いますが、

別に否定はしませんが

証明のしようがないなって思うんです

 

本当に成仏できないかもしれないけど、

そこは身内が成仏してーーーー!!!って強く願って思ってあげたら

なんとかなるのでは?

 

と思うんです

 

 

見えない世界だから、自分の最期のことだから

そこは好きにさせてほしい

 

 

ただ、位の高い名前を持って、旅立ってくださいねというご家族の気持ちもわかる

 

 

全部は思いですよね、人間の

 

 

と、まあ・・・わたしの子供にはわたしがつけた名前もあるし、

戸籍にも記載されていますが、戒名はない

 

 

名前と生年月日(没年月日)と体重、身長を刻んで

クリスタルで作りたいな・・・・って思っています

 

 

 

好きでいいんですよ

自分の好きに

 

 

ただ、手元供養としてメジャーな感のあるもので個人的に勧めないのは

 

 

ダイヤモンド加工

 

 

 

たくさんお骨を使う割に小さいダイヤが出来上がるので

なんというか・・・

身に着けたいわけではないなら、分骨しておうちで供養具に収めるのも

ありかな、と思います

 

 

毎日一緒にいたいよ、身につけたいよという方は

お骨をたくさん使ってしまうことを予め、ちゃんと説明してもらって

準備してほしいなって思います

 

 

しかしね、30年くらいすると、不信心なわたしなどは

位牌に行ってきまーす、ただいまーくらいしか言わず

 

お水も上げなかったりするんですよねえ・・・

 

気持ちはあるんですよ、気持ちはね

 

 

 

 

ZUTTO

北欧モダンの代表ブランド、Artek / アルテック

仏壇は捨てました(粗大ごみとして)

バチあたりめ!

先祖をたいせつにしないなんて!!

 

言われそうですねーー・・・

 

でも、仏壇に先祖はいないと思ってます、わたし

 

お位牌はちゃんと手元で供養しています

 

ちなみに、わたしの父親のために購入した、

当時としては小型だったかもしれない棚上に置くタイプの仏壇

 

どーん!

でーん!

茶色ーーーー!!

 

 

な、典型的な仏壇でした

 

これがまあ、引っ越すたびに重くてデカくて、引っ越し業者も

おんなの単身引っ越しで仏壇????

みたいな顔をするわけです

 

 

まったく気に入ってなくて、何故なら、そこにわたしの希望は

一切、入っていなかったから

 

当時10代のわたしの家に、ある日、親戚が勝手に決めた仏壇が

どかん!と届いたわけです

 

これがお父さんの新しいおうちだよ、と

 

 

うぶな頃は、そっかーーって思いました

 

 

かれこれ年月を経て・・・・

 

 

 

 

全然気に食わないんですけど!!!!!

 

 

色も形も、なんていうか、THE仏壇

個性とか、なんもない

生活様式にも合ってない

 

1Kの賃貸に於ける仏壇の占有率を述べてみ?という感じ

 

 

と、いうわけで、いまから1年10カ月前に処分しました

 

 

おうちを捨てちゃうのかしら・・・怒られるかしら、父に

 

という殊勝な気持ちもありつつ、

ここに~わたしはいませ~ん~♪みたいな

仏壇には父もいないでしょうよ、いるなら位牌でしょ

 

てか何年経ってるのよ、位牌にもいないでしょ

むしろいないほうがいいわ、新しい人生を歩んでいることを祈るわ

 

って気持ちが優先され、粗大ごみとなりました

 

とてもスッキリ

 

改めて、自分で探したミニサイズの、自分がいいと思った仏壇を購入するか

このまま仏壇なしで手元供養するか、検討中

 

 

こんな感じで、あれよあれよと葬儀後の慌ただしい中で、

「みなさん49日前には絶対仏壇購入しますよ」

なーーーーーんて声に流されて、意外と購入していると思うんです

 

そこに自分の意志も希望もない仏壇

 

 

お位牌との色合わせとか、サイズ合わせは仏具屋さんとか葬儀屋さんが

サービスとしてやってくれると思うけど

 

 

本当にいま必要か

ないとだめか

それがいいのか

 

なんて、考える時間も心の余裕もないときに

「みんな」「当たり前に」「故人のために」

 

なんて・・・・・ね

言われたらね

 

 

もし自分が故人側なら、いらんいらん、あとでよい

って家族には言ってあげたいんだけども

 

 

 

てなわけで、葬儀屋になった後もわたしはためらいなく言いました

 

 

 

「いま買う必要ないです、絶対後悔しますから」

 

 

部屋を片付けたりもするだろうし、

そうすると置き場所とか変更したくなるかもしれないし

そこでサイズも色も変わってくるし

 

何より、まずは気持ちを休ませてください

それからでも色々決め事はできるでしょ?

仏壇ないからって貴方の家族が怒るかなあ?

 

って考えでした

 

高い割に、継承問題とかあるし

しっかりと受け継いでいく人のことも考えて準備しないと

絶対、後悔が生じるものだと思うから

 

そういう後悔はしてほしくないですからね

 

 

 

こういう内容が目に留まって、準備に急かされている人の

助けになればいいんだけども・・・・